2019年1月26日(土)足の痛み⑩リスフラン関節(靱帯)損傷
まだまだ続いておりました足シリーズ
今回はその中でも足の甲に痛みが出る疾患
「リスフラン関節(靭帯)損傷」について話していきます
現在演歌歌手の神野みかさんが関節症で手術をなさった事も
ニュースで話題になっている「リスフラン関節」ですが
どこにあるのかご存知ない方も多いかと思いますので
まずリスフラン関節の場所からお伝えしていきます
足の甲には垂直に横をまたぐ2つの関節が有ります
● ショパール靱帯
● リスフラン靱帯
今回はその2つのうち足根中足関節とも呼ばれ
足甲の真ん中辺りにあるのが「リスフラン関節」です
< 関節を構成する骨 >
① 足の指である中足骨
② 立方骨
④ 内側楔状骨
⑤ 外側楔状骨
⑥ 中間楔状骨
以上の6つの骨を繋ぐ役割をもつ
足根骨遠位列にあるアーチ状の関節です
足首や足の指以外に関節なんてあるの?
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが
実はこの関節は重要で、関節そのものが屈曲や伸展はないもの
歩行時など足に体重がかかった時に
下からの衝撃を分散させるクッション機能を持っています
ですから、リスフラン結節に異常が出るだけで
足はうまく負荷を分散させる事が出来なくなり
人間はうまく歩行・走行・立っている事が難しくなってしまうのです
そしてリスフラン関節への負荷を過度にかけ続けてしまう事により
「関節症」をひきおこしたり、関節を繋ぐ
リスフラン関節靱帯にも損傷が出てきます
↓(赤と青が靭帯)
靭帯が損傷・断裂してしまうと、第1・2中足骨の連結がなくなり
骨と骨の隙間が開く「中足骨-楔状骨間離開」を起こします
これによってアーチが崩壊し、痛みが増し、運動制限が発生するのです
< 症状 >
① 腫れ
(痛みを感じる足が反対側に比べて明らかにふくらんでいる)
② 体重をかけた際に足の甲に痛みを感じる
(歩いていて着地した瞬間に痛みが出る事が多い)
③ 強い圧痛
(特にリスフラン関節の真上を押して痛い場合は、靭帯損傷の危険性が有ります)
④ 痛みを避ける為、踵に重心をかける歩き方をしはじめる
⑤ 症状が悪化すると、歩行が出来なくなる
続)