2019年2月23日(土)足の痛み⑭アキレス腱滑液包炎
今回はかかと後ろの痛み「アキレス腱滑液包炎」についてお話していきます
「アキレス腱」というのは聞いた事ある方も多いと思いますが
「滑液包」というのは、始めて聞く方も多いと思います
「滑液包」というのは、アキレス腱の下方と踵骨の間に位置し
アキレス腱の背側に存在する滑液包を「アキレス腱皮下滑液包」
腹側に存在する滑液包を「踵骨部滑液包」と呼びます
滑液包は、かかとは骨から表皮までの空間せまいのですが
この狭い中に、骨や筋肉・靭帯・腱などが密集している為
それぞれがぶつかりあって生じる摩擦を軽減させる
クッションの役割をしています
この腱滑液包が繰り返し圧迫刺激を受けすぎて
炎症をおこした状態を「アキレス腱滑液包炎」と呼ぶ
従来は欧米人に好発していた疾患ですが
近年では日本においても頻繁に見られるようになりました
< 症状 >
① アキレス腱付着部の圧痛
② 歩いている時に痛い
③ 歩く際に足があがらず引きずる様に歩行する
④ 発赤
⑤ 熱感
⑥ 痺れ
⑥ アキレス腱部分に親指ほどの腫瘤が出来る
⑦ 足に体重をかけれない(立てない)
※ 痛みはアキレス腱付着部のみでなく、足関節全体に出現する場合も有ります
足に痛みが生じたら、赤みや腫れが無いかしっかりチェックしましょう
< 原因 >
① 長時間の歩行
② 日常的に正座やあぐらを頻繁に行う
③ 固い靴の長時間使用
(代表的なものは登山靴・スキー靴・警備靴など)
④ ハイアーチ
扁平足の逆で縦アーチが標準よりも高い状態
ハイアーチになると踵骨の形が前方(足指側)が上方にあがり
後方が下がる傾斜がつく為、踵骨後方丈夫がアキレス腱滑液包に
ぶつかりやすくなる為
ハイヒールの常用などでなりやすい
※ 1番左のノーマルな足に比べてハイアーチの
かかとの骨は後方に突出しています。
⑤ 内反足
足裏が内側に向くように、足首から先が曲がりがちな状態
足首をひねって捻挫をしがちな方もこの傾向が有ります
先天性の場合も有りますが、使い方によって
後天的に内反傾向になる場合も有ります
外側に重心をかける歩き方をする人に多い
※足首から先が内側に向いている状態
⑥ 踵骨の膨隆
生まれつきかかとの骨が大きい方は
滑液包部分の圧迫や摩擦を生みやすい
踵骨の形を変える事は出来ないので
足に合わせた靴を作成していきます
続)