前回に引き続き膀胱炎について、今回は原因と対応策をお話していきます
< 膀胱炎が発病しやすい要因 >
● 膀胱癌
● 神経因性膀胱
(排尿をつかさどる神経もしくは中枢が生涯され、膀胱の機能障害を生じた状態)
● 前立腺肥大症
● 前立腺癌
● 尿道狭窄
● 尿道憩室(尿道の壁の一部に弱く、嚢状に拡張したもの)
● 閉経後
(女性ホルモンの減少により膣はアルカリ性に傾き、菌が繁殖しやすくなる為)
● 気温と湿度
(気温が高い程、細菌は増えやすくなる)
(汗をかきやすく尿の量が減りやすいので細菌が排出しにくい)
上記の様な疾患を以前に経験した事がある、又はその傾向がある場合には
膀胱炎になりやすく、又再発しやすいと言えます
再発を繰り返すと、難治性の膀胱炎になりやすいので早目に対処しましょう
< 診断 >
尿検査により尿沈渣で白血球の値に異常が出る
細菌培養検査で最近を検出すると診断できる
< 治療 >
● 抗菌薬を服用
(通常抗菌薬治療の場合、1週間を目安に完治する事が多い)
● 抗コリン剤の投与
● 水圧拡張術(膀胱の壁を広げる)
※ 抗菌薬を数日飲んで、症状が無くなってきたから大丈夫と
勝手にやめてしまったり、中途半端に治療を中断すると
膀胱内に残留していた最近が又強くなって繁殖していき再発する事も多いですので
治療は必ず処方された日数分、きっちり飲みましょう
< 生活で注意すべき点 >
① 水分を充分に摂取する
(氷の沢山入った冷たすぎる飲料は避けた方が望ましい)
② 排尿を我慢しない
(余り尿意が無くとも2~3時間に1度はトイレに行ってみましょう)
③ 毎日お風呂に入り、患部を清潔にする
(特に生理の前後は細菌が入りやすいので念入りに)
④ お尻を拭く時は必ず前から後ろへ
(膣に細菌が入らない様にする為)
⑤ 下着は清潔で風通しの良い物にする
(綿100%が望ましい)
⑥ お風呂上りのバスタオル等も清潔にしましょう
(同じバスタオルを1週間連続使用などは避けましょう)
⑦ ナプキンやおりものシート等はこまめに変える
(1日最低でも2回以上が目安)
⑧ 公共機関の洋式トイレを使用する場合は、便座を消毒してから
(もしくは備え付けのトイレシートもしくはトイレットペーパーをひく)
⑨ 温水洗浄便座は使用しない
(公共トイレでのウオッシュレットには注意)
⑩ 性交の後は、早目に排尿する
(性交時は尿道口に細菌が入りやすい)
⑪ 免疫力をあげる
(過労やストレス過多を避ける)
< スマイル治療院における治療 >
膀胱炎の症状として痛みが酷い場合などは
まず痛みを押さえ、身体の緊張をとる治療をしていきます
次に体内の水分の疏泄作用を促し
冷えを解消しながら免疫力を高めていきます
鍼が苦手な方でも、刺さないローラー鍼という器具を
使用したり、じんわり温かくなる程度のお灸治療もございます
又、専用のカイロベッドがございますので、お身体全体をチェックして
骨格の歪みが強ければ骨格調整や
足ツボからのアプローチ等で免疫力や自己治癒力を高める事は可能です
一度、ご相談下さい
(刺さないローラー鍼)↓
( おまけの雑学メモ )
膀胱は伸張性が高い尿をためておく袋ですが
限界まで尿を溜めた場合
最高500mlまで溜める事が出来ます
なんとペットボトル1本分!