2018年4月1日(日)腰痛①椎間関節性腰痛
一般的に「腰痛」といっても特に思い当たる原因が無いケースも多いかと思います
腰痛というと、大抵はヘルニア等が心配される事がありますが
今回はヘルニアなどの所見が無いのに、腰が痛い場合の原因を分析していきます
< 椎間関節が原因となるもの >
1つの椎骨の下関節突起とその下の椎骨の上関節突起とで形成されたものを(椎間関節)という
急に身体を捻ったり、重い物を持ったりした時などの外力で椎間関節にひずみをおこし
椎体についている棘突起にねじれが生じるもの
下図右側の下を向いたクチバシの様なものが棘突起です
筋肉は椎体についているものがほとんどなので椎体に歪みが生じると痛みを発生する
下図を見て頂くと、腰を構成する筋肉が背骨についているのがお分かり頂けると思います
この骨に歪みが生じれば、おのずと筋肉への影響は大きくなります
特別な発生要因(転倒や衝撃)がなくても、慢性的にも偏った姿勢で生活をしていると椎間関節に歪み
が生じやすいのはこういった構造によるものなのです
< 症状 >
● 比較的限局した小さい面積の腰痛発作が主体
● 起床時に特に痛みが強い
● 長い時間寝てしまうと、痛くて目が覚めたりする
● 長時間座った後に立ち上がる瞬間に痛み
● 仕事中など動き出し始めると痛みが軽減していく傾向にある
● 脚の痺れや痛みなどは起きない事が多い
● いわゆる鈍痛が多く、激しく動けない程の痛みは少ない
↓
しかし鈍痛を放置しておくと、ぎっくり腰等になっていく可能性も有り
< 要因 >
● 重い物の配達
● 長時間の車運転や、デスクワーク
● 急激な体重の増加
● 筋力不足
● 運動をする習慣が無い
● 決まった片足に荷重が多い
● 決まった側を上にして足を組む
● 決まった側を上にして横座りしている
● 仕事中、斜めを向いている(身体がねじれている)
● いつも同じ側でカバンを持っている
● 家具の位置的に、ソファでいつも同じ向きに寝そべっている
要因の中に思い当たる行動はございましたか?
当治療院にいらっしゃる方で腰の鈍痛や張り感を訴える方には
この椎間関節が原因の場合が大変多いです
椎体関節の歪みが原因の場合には日常生活における身体の使い方を注意するだけで腰痛は軽減しやすく、かなり防ぐ事が出来ます
続)