2020年1月25日(土)東洋医学における人体の考え方⑭
前回は「臓腑」についての概要をお伝えしました
今回は具体的に「臓腑」についてお話していきます
臓腑の「臓」は5個存在し「五臓」と呼び
腑は6個存在し「六腑」呼びます
<五臓>
肝・心・脾・肺・腎
<六腑>
胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦
<奇恒の腑>(きこうのふ)
骨・髄・脳・脈・胆・女子胞
五臓の共通の特性は精気(主として神気)を
内に蔵している実質気管という事である
このため「蔵している」→「臓」」と呼ばれており
生命活動の中枢となって働く
これにたいして六腑は、中空器官で飲食物を受け入れ
これを消化してつぎの器官に送ると共に
水分の吸収・配布・排泄に関与している
奇恒の腑とは、一般的にいわれる腑(伝下の腑)とは異なる
伝下の腑とは飲食物の消化・吸収、糟粕の排泄を行う
腑(胃・大腸・小腸・膀胱・三焦)の事を言う
奇恒の腑は伝下の腑と形態は似ているが
実際は異なり性質や働きは臓に似ている
<臓と腑の関係>
臓と腑の間には、ある臓と腑との間に表裏の関係があり
一対となって五行のうちの一行に属している
五行というのは自然界にあるすべてのものを5つの属性に分けたもの
<五行>
木・火・土・金・水
人間の身体を性質と機能によって5つに分けた「五臓」は
表裏の裏(陰)であり
「六腑」が表(陽)である
五行の配分と「臓腑」の表裏は以下の通りです
<表裏関係>
(五行) 木 ・ 火 ・ 土 ・ 金 ・ 水
(臓) 肝 ・ 心・心包 ・ 脾 ・ 肺 ・ 腎
(腑) 胆 ・小腸・三焦 ・ 胃 ・大腸 ・膀胱