スマイル治療院の ブログ
2020年5月26日(火)緊急宣言解除後の診療について
2020年5月22日(金)東洋医学における人体の考え方㉖
前回までは、肺についてお話しましたが
今回からは「腎」についてお伝えしていきます
< 腎の働き >
① 腎は「精」を蔵す
父母から受け継いだ先天の精は
腎に内蔵されている
この精は、飲食物から造られる後天の精によって
常に補充されている
精は生命力・成長・生殖力の根源である
この精が腎により活性化されたものが「元気」である
② 生命力の根源である「原気」をもたらす
人間は腎の働きが盛んになるにつれて成長し
生殖能力を生み出す
腎精が充実していれば、元気(基礎活力)も盛んで
活動的で、疾病にもかかりやすく
また根気がいる細かい作業を
やり抜き通す力も沸いてくる
そこで別名「作強の官、伎巧これより出づ」と呼ばれる
作強の官=(さきょうのかん)
腎気が衰えると元気がなくなり
活動が低下し、身体が冷える
また生殖能力も低下し、疾病にかかりやすく
病気も治りにくくなり
さまざまの老化現象を呈する
② 腎は津液を主り、全身の水分代謝を調節する
脾が胃において、水穀から分離して上に送り
肺が全身に散布した津液は
不要となったあとを腎がこれを集めて処理する
つまり津液全体を調整しているのが腎である
この水分調節がうまくいかなくなると
浮腫・尿閉・頻尿・下痢などの症状が現れる
続)
2020年5月15日(金)東洋医学における人体の考え方㉕
今回も前回に引き続き「肺」の働きについて
お伝えしていきます
< 働き >
③ 肺は鼻に開竅し、その液は鼻水である
肺は鼻を通して天の陽気(清気)を体内に取り入れ
古くなった気(濁気)を排出する
これを、吐故納新(とこのうしん)と呼ぶ
そして臭いをかぎわける
鼻から流れる液は鼻水である
これが適度に流れる事により、鼻内を潤して清潔を保ち
異物を中に入れない役割を持つ
人体にとって適度な鼻水は防衛に必要不可欠なのである
肺の働きが正常でなくなると、以下の様な症状がおこる
< 症状 >
① 鼻水の分泌異常
● 鼻が詰まる
● 鼻が乾く
● 異常に鼻水が出る
● 臭いが分からなくなる
② 呼吸の異常
● 喘・咳などの痰の停滞
● 胸がつまる
● 呼吸が荒くなる
● 呼吸が微弱になる
③ 発声の異常
● 声がか細い
● かすれ声になる
④ 皮膚の異常
● 皮膚が乾燥する
● 湿疹が出る
● むくみが出る
2020年5月8日(金)東洋医学における人体の考え方㉔
前回までは「脾」についてご説明しました
今回から次なる臓器「肺」についてお伝えしていきます
● 肺 ●
< 働き >
① 肺は気をつかさどる
肺は呼吸を通じて「天の陽気」を体内にとりいれる
この「天の陽気」と脾胃の働きによって
飲食物から得た「地の陰気」が合して
宗気・衛気・営気・津液・血となる
※宗気等の説明は別途記載
② 心をたすけて、臓腑や器官の働きを調節する
このうち「営気」と「血」は脈中をいき
「衛気」と「津液」は肺の働きによって全身に散布される
これらに臍下にあつまる「原気」が加わり
混然一体となって、気を体内のすみずみにまで
行きわたらせる
心が血を
肺が気を
すなわち心肺あいまって
気血を全身に巡らせる事により
全ての臓腑・器官・組織の生理活動が営まれる
そこで肺は「気の本」とか「相傅の官」といわれるのである
※ 気の本→(きのもと) 相傅の官→(そうふのかん)
肺の働きが正常であると、呼吸は深くゆったりと
正しく行われ、全身の気が充実している
また発声もつやがあり、心強い
③ 肺は皮毛(ひもう)を主る
肺は陽性の気(宗気・衛気)
特に「衛気」と「津液」を巡らせることにより
皮毛に潤いを与え、これを養う
肺の働きが正常であれば、皮膚は潤いをもつと共に
環境の変化にすばやく対応して、収縮・弛緩する
例えば風寒の邪にあえば、これに犯されないように
皮膚を引き締める
産毛も適度にのびて皮膚を守っている
2020年5月1日(金)東洋医学における人体の考え方㉓
前回に引き続き「脾」の働きについてお伝えしていきます
< 脾の働き >
④ 脾は「津液」を作り出す
● 水穀から津液を吸収し、肺に送る
● 津液を作り出し全身に輸腑する
● 脾の動きが悪いと、津液の不足や停滞がおこる
● 湿邪と感応しやすく、その結果津液を停滞させる
※「津液」とは血液以外の正常な体液成分の総称
⑤ 脾の液は「涎」である
● 口から出る液体は涎(よだれ)である
● 脾は口と通じている
● 脾の働きが順調であれば、涎により口中はうるおう
● 水穀を口に入れた時、涎はほどよく口中に流れて
胃の消化を助ける
脾の働きは前回と今回合わせて以上の5つです
↓
脾の状態が悪いと、以下の様な症状が出現します
< 症状 >
(1)消化・吸収の異常
● 慢性的便秘
● 慢性的下痢
● 内臓下垂
(2)口内症状
● 口中が苦い
● 口が粘る
● ドライマウス
● 涎が出過ぎる
● 味覚障害
● 唇やその周囲が荒れる
● 口内炎や瘡が出来る
(3)出血異常
● 血便・血尿
● 不正性器出血
● 外傷時など出血しやすい
(4)全身症状
● 全身倦怠
● 四肢無力
● 食欲の異常(亢進・減退)
● 肉付きが痩せる
記事履歴
2020年6月1日(月)スマイル治療院6周年のご挨拶
2020年5月26日(火)緊急宣言解除後の診療について
2020年5月22日(金)東洋医学における人体の考え方㉖
2020年5月15日(金)東洋医学における人体の考え方㉕
2020年5月8日(金)東洋医学における人体の考え方㉔
2020年5月1日(金)東洋医学における人体の考え方㉓
2020年4月24日(金)GW診療のお知らせ
2020年4月17日(金)東洋医学における人体の考え方㉒
2020年4月10日(金)新型コロナウイルス対策について
2020年4月3日(金)東洋医学における人体の考え方㉑
2020年3月26日(木)今週末の診療について
2020年3月20日(金)東洋医学における人体の考え方⑳
2020年3月13日(金)東洋医学における人体の考え方⑲
2020年3月6日(金)東洋医学における人体の考え方⑱
2020年2月28日(金)花粉治療おこなってます!
2020年2月21日(金)東洋医学における人体の考え方⑰
2020年2月14日(金)東洋医学における人体の考え方⑯
2020年2月8日(土)東洋医学における人体の考え方⑮
2020年2月1日(土)2月休診日のお知らせ
2020年1月25日(土)東洋医学における人体の考え方⑭
2020年1月18日(土)東洋医学における人体の考え方⑬
2020年1月8日(水)ユニオンペイ決済が追加となりました
2020年1月1日(水)謹賀新年
2019年12月24日(火)東洋医学における人体の考え方⑫
2019年12月15日(日)東洋医学における人体の考え方⑪
2019年12月8日(日)年末年始のご案内
2019年12月4日(水)(電子マネー)スタートしました!
2019年12月1日(日)本日(キャッシュレス)スタート!
2019年11月22日(金)東洋医学における人体の考え方⑩
2019年11月16日(土)12月キャッシュレス開始のお知らせ