前回は、手根管症候群のおこる要因についてお話しました
手首の痛み最終回となる今回は
治療法について書いていきます
<治療法>
① 原因となる動作の中止・局部の安静をはかる
まずは極力、指先を使わない様に意識していきましょう
今まで包丁を使っていた作業もなるべくピーラーを使用したり手で開けていた袋を、ハサミを使用する等、日常生活の細かい事を改善していきます
手根管症候群を片側に認める患者の50%は両側性に同疾患が有ると言われています
両手を使えなくなってしまってからでは遅いですから早めに対処していきましょう
② 非ステロイド性消炎鎮痛剤を使用
安静にしていても、痛みが強い場合には「非ステロイド性消炎鎮痛剤」で対処していきます。
塗り薬、貼り薬、のみ薬はその方の体質で使い分けていくと良いと思います
③ ビタミンB12の服用
指先など末梢神経細胞の核酸やたんぱく質を合成、修復する作用があるビタミンB12を摂取する事で、神経の再生を早める効果が期待できます
(ビタミンB12を多く含む食品の一例)
・しじみ
・赤貝
・いわし
・はまぐり
・いくら
・レバー(牛肉・豚肉・鶏肉どれでも可)
④ 固定装具の使用
痛みが引かない、又手を使いがちな場合など手首の安静を保つために、2~3か月間「装具」を装着します
装具はできるだけ長時間つけた方が効果はありますが昼間は着けられないという場合は、夜寝ている間に着用するだけでも効果があるとされています
夜間痛が強い方は、この装具がおススメです
整形外科でも処方してもらえますし、自分でネットなどで購入する事も可能です
⑤ 上記の①~④の保存療法でも症状が改善しない場合観血的治療(手術)が必要となります
局所麻酔薬を注射し、横手根靱帯を切離、手根管を解放する
妊娠や出産時期に発症した場合には、ほとんどの例で保存的治療だけで治ります
スマイル治療院では、痛みを軽減させる為の電気治療・鍼灸治療も行っております
痛みがひかずにお困りの方は、ぜひ一度ご相談下さい!