2017年10月29日(日)頭の痛み④片頭痛(種類)
前回、片頭痛のメカニズムと大まかな症状についてお話しました
「片頭痛」と一言に言っても、中身は4種類に分かれています
今回は種類別に細かく特徴をお伝えしていきます
(1)古典型片頭痛
< 頭痛の前に視野の一部でチカチカ火花が出る >
● 視野の一部が見えなくなる視覚異常が出現する
● この視覚異常の事を「閃輝暗点」もしくは「半盲」と呼ぶ
< 家族性が大きい >
● その確率は60~80%と言われている
●「家族性」とはある家族(家系)に集中して、片頭痛など同症状が発生することを指す
● 遺伝的(遺伝性)とほぼ同義
< 頭痛は数十分で極期に達し数時間続く >
(2)普通型片頭痛
< 最も多い >
● 全片頭痛の中で、80%を占める
< 前駆症状は無し >
● 古典型と異なり、頭痛は突然出現する
< 家族性は低い >
● 家族の中で自分だけ、というケースも多い
< 随伴症状がみられる >
● 随伴症状とは、頭痛以外の症状が一緒に出現する事
● 胃がムカムカする等の消化異常
● 光や騒音・匂いに過敏になる、等があげられる
● これは脳の異常興奮が原因で発生します
(3)片麻痺型頭痛
< 片頭痛発作中、または発作後に片麻痺がみられる稀な疾患 >
< 小児でも成人でもみられる >
< 後遺症はない >
● 片麻痺は繰り返し出現するが、一生続くものではない
(4)眼筋麻痺型片頭痛
< 片頭痛に眼筋麻痺を伴う稀な疾患 >
● 一過性の動眼神経麻痺をおこし、通常は頭痛が消える時に一緒に眼筋麻痺も消えるが、時に数日持続する事もある
< 小児に出現する >